仕事術

【本要約】トヨタの会議は30分(山本大平)

転職前に読んだ山本大平さんの「トヨタの会議は30分」について、記載されているエッセンスと格言を紹介します。

「トヨタの会議は30分」       著:山本 大平

第1章:極限まで無駄を減らす「時短会議術」

30分の違いにこだわることで仕事に使える時間が年間で2ヶ月分増える

会議の最後に「次、何を話し合うか」を決めるとスムーズに回る

任されないから部下は自立しない。トヨタでは部下と上司が2人で会議に参加することが基本的には許されなかった。お互いサラリーをもらっているプロなので、担当者が1人参加すれば十分だろうという慣習。いつまでも任されないから成長しない。

・原則上司は部下の会議に同席しないので、マネジメントに専念できるという構図。

リアルタイム要約力が求められる。(会議中に整理しながらメモする能力)

A3一枚にまとめるのは昇進試験の時だけ。まとめる作業に時間をかけない。

会議を始める前には、最初に参加者の様子や表情、雰囲気を5秒確認して、いきなり議論に入っていい大丈夫かを確認すること。空気が緩んでいたら、軽いおさらいで場の空気を締める。

相手の嗜好品、表情、仕草、視線、声量、雰囲気、名刺の出し方をいて、相手の人物像を5秒で分析する癖をつけること。

第2章:確実に相手を仕留める「コミュニケーション術」

・プレゼンの3つのポイント

  1. 冒頭に何を話すかを説明しておく
  2. 章立て通りに話をする
  3. 節目節目でおさらいと不明点を確認する

・相手の顎や後ろ壁をみて話すと目線が安定する

・落ち着いてゆっくり低い声で話す

・全く喋らない人は参加する意味がない

・「口2耳8」の割合を意識してコミュニケーションすれば自然と最適な形になる

文字ベースで議論しないで、さっさと電話する

1本の電話で終わる話にメールのラリーは必要ない

催促が必要な場合は、躊躇せずにまずは電話で催促する。それでも返信が来ない時は自分と相手の上司もCCに入れてメールする。

第3章:トヨタ魂の根幹「本質思考」

空気を読む力はあるけれど、あえて読まない判断をする奴こそが、本当に空気を読める奴である。ストレートな物言いがお互いにできる社風や文化は、とかく内向きになりがちな日本社会では非常に貴重である。

人間関係の維持を、仕事の本質より上位に置いてしまっては絶対にいけない

・相手に同調することではなく、人とは違う気づきやアイデアを出し合って、上書きし合っていくことが仕事である。

・起こさなくていい摩擦は起こさない。

社会に貢献すれば、利益はあとからついてくるというのがトヨタの考え方

(本気で綺麗事を信じ、それを実現していく。)

・「なぜ?」「定義は?」は自分の中でとことん考えさせる。なぜを5回繰り返す癖をつける。言葉の定義もよく問われる。

第4章:スピリットをつなぐ「トヨタの教育

トヨタの現場の強さは、若手への叱責を恐れないオヤジの存在があってこそ

組織や自身の成長、何よりお客様のために目先の人間関係の悪化を恐れない

・自分の得意、不得意は以下基準をもとに自分で判断すると良い

  1. 実際にその業務を遂行できる能力があるか
  2. 個人的な好き嫌い(自分のモチベーション)
  3. 貴重な時間や多大な労力を費やしてその分野を極めるだけの価値を感じるか

全ての領域を自分1人でやる必要はない

食わず嫌いばかりしていると、新しいスキルはなかなか身につかない

無茶と無理は違う。無理だと気づくのが大事で、さっさと周りの助けを乞うことが大事。無理かどうかを判断するために素早く試行錯誤することが大事なのと、変にこだわらずにすぐに周囲に助けを求めるないと無茶になる。

第5章:良好な人間関係を築く方法

ピリついた人間関係のフォローにはアフターファイブ(飲み会)を活用する

・わだかまりは長期間放置すると悪化するので早めに解消する。

・同じ食卓を囲むことで、より親密な人間関係を築くことができる。

ネガティブすぎる相手は、30分怒りを寝かせてから無視する。その段階で「それでもやるしかないのか」と思うなら、これまで通りに対応する。逆に「こんなの相手にするまでもないな」と少しでも感じるなら、それ以降は一切無視する。

無視されると相手も「あ、ちょっとやりすぎたかな」と自分の言動の理不尽さに気づく機会が持てるので、相手のためにも無視すべし

習慣的な怒りや憤りには、6つ数えるアンガーマネジメントで対処する。

人間とは、予定通りに不合理な生き物だとはじめから認識しておく。理不尽なのはお互い様。当たり前に起こるものだと認識し、淡々と目の前の事態に対処すること。予定通りに不合理だと思える気持ちがストレスを減らしてくれる。

第6章:人間力を嵩上げ(かさあげ)する「配慮」の作り方

私たちのほとんどは凡人。それを受け入れ開き直る

・遅くとも30歳近くなったら、それを受け入れる覚悟が必要。

ビジネスは凡人でも十分勝てる。開き直って周囲にアドバイスや助けを求め組織で戦う

ご縁を大切にして、常に感謝の気持ちを持つ。良い出会いも困難な経験も全てはご縁。

毎日時間を無駄にせずに働くこと。1日1日を自分が正しいと思う方法でいきること。

・人の悪口を言わない、むやみに現場を愚痴らない。この辺は気をつけること。

・毎日を精一杯生きれば自然とよいご縁に恵まれる。

・巡り会えたご縁は人生を豊かにしてくれるが、経済的な利益につなげようとはしない方がよい。

感謝の気持ちで相手に接することこそ、あらゆるコミュニケーション問題の特効薬

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